水谷先生は、「夜回り」と呼ばれる深夜の繁華街パトロールを通じて若者たちと触れ合い、更生と非行防止、薬物汚染拡大防止活動を精力的に行っています。また、全国各地からのメールや電話による子どもたちからの相談に答えるとともに、専門誌や新聞、テレビ等への出演、そして今回のような講演を日本各地で行っています。
さて、そんな水谷先生の講演ですが、90分という限りあるなかで非常に内容の濃い話となりました。経験談を踏まえた講演内容であったことも相まって、感動し涙する人もいるほどでした。一方で、思わず笑ってしまうような場面もあり、人を惹き付ける講演でした。実際に水谷先生が関わった子どもの中には、昼の世界に戻れなくなり、夜の世界に生きるしかない若者が多くいます。薬物乱用により精神不安定なるケースだけでなく、身体を売って最終的にエイズに感染・発症し、苦しみながら最期を迎える様子を見届けることもあるそうです。最近は繁華街を出歩く若者だけでなく、自宅で眠らず、ひたすら自傷行為、いわゆるリストカットを行う若者が増えており、新たな問題に取組んでいるとのことです。しかし水谷先生は言います。「子どもが悪いのではない。大人の責任であり、恥である」と。親に阻害され、傷つき居場所を失い、結果、夜の街に流れていく。この連鎖は防ぐことが出来き、それはたくさん“褒める”ことにあると先生は言います。夫婦や親子、他人に至るまで“褒める”ことの重要性を訴えていました。
長くなりましたが、今回、「夜回り先生、いのちの授業」をテーマに水谷修先生に講演していただき、改めて考えさせられる内容で有意義な90分間となりました。最後に、講演会の中で印象に残った言葉を私の解釈を含め、一つ紹介します。それは、「他人のしあわせを考えるなら、その前に自分がしあわせであれ!」です。私の中で、心に響いた素晴らしい言葉となりました。 (S.K)
0 件のコメント:
コメントを投稿